六時五十分起床。向かいの古い木造一戸建ての塀越しに覗く桃の花がすっかり散ってしまった。ここ数日の強風のせいか。桃の花が散るさまをしっかり見たことがない。梅もおなじだ。桜に比べると花びらが肉厚で、散るというよりは落ちるに近いのか。それとも、…
「白い軒」読了。首を患った折谷を見舞いに来た古い友人が、人から聞いた話として、記憶を失い十日間行方不明になった男の顛末を語る。男は十日の間、知らぬ女に他人と勘違いされ、ともに「暮らしていた」という。昼夜はかわす言葉もなく共に過ごし、夜明け…
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