わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

劇団俳優座公演『喜多川歌麿女絵草紙』

 招待券をいただいたのでありがたく観させていただいた。原作は藤沢周平。読んだことないが、芝居は観てもいいかな、と思った。
 女絵で江戸の町に旋風を巻き起こしていた絵師・喜多川歌麿。描いていたモデルたちを連続して見舞った不幸に負け、創作意欲を失ってしまう。しかし、写楽の役者絵を観て、写楽なんかに負けるか、自分は自分の絵を描くと再度筆をとるまでを描いた時代物。変に現代的だけど和を意識したアンバランスなBGMがうるさく、物語全体の流れも妙なくらいドラマ的なベタさがある。娯楽劇、ですな。