わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

タリラリラーンのコニャニャチワなのだ

 八時起床。春分の日。昼と夜の時間が等しくなる日、とテレビで丁寧に説明していた。彼岸の中日でもある。これを過ぎれば、寒さもほとんど感じなくなるという。が、桜の花見は春めいた陽気にうまくあたるか、寒の戻りに苦しめられるかの賭けになりがちだ。まだまだ冬は、しぶとく居残ろうとする。
 午前中は掃除。終ってから、久々にCDを聴いた。Yes「Relayer」、King Crimson「In the Court of Crimson King」。プログレばっかしだな。
 昼前からカミサンと外出。陶芸をやっている友人Kのグループ展を観に、東青梅のギャラリー兼レストランの「繭蔵」 http://www.mayugura.com/ へ。Kに会うのは三ヶ月ぶりくらいか。元気そうだ。作品もさらに上達している。夫婦そろいで茶わんを買った。
 旧青梅街道沿いに青梅駅方面へ歩く。ぼくが生まれ育った茨城県古河市の三十年くらい前の様子とどこか似ている。青梅は宿場町だったような気がするが(未確認)、城下町であった古河とはどこか気質が似ていたのだろうか。
「青梅赤塚不二夫会館」へ。ナンセンスの極みである。馬鹿馬鹿しいキャラクターばかりを続々と生み出し、その結果日本中を爆笑させ、日本の漫画界に新たなジャンルを確立させてしまったのだからやはり赤塚不二夫は偉大だ。現在は2002年に脳内出血で倒れ、療養生活を送っていると聞く。存在自体が、生き様自体がギャグのひとだ。元気になって、ナンセンス人生をさらに極めてほしい(と、ここまで書いて、数年前に某企業の仕事でバカボンのパパやママ、はじめちゃんを使った広告を作ったことを思い出した。キャラクターになりきってコピーを書くのは至福のひとときだったなあ)。
 ついでに隣接する「昭和レトロ博物館」「昭和幻燈館」も観る。古いものの中には、ときおり普遍的な美や真理のごときものが潜んでいる。現代では気づきにくい価値である。そういったものに触れることができる、という意味では過去の芸術作品や文化風俗は愛すべきものであるが、単なる懐古趣味、レトロな雰囲気に浸り懐かしさに安堵するだけのものは、ぼくはどうしても好きになれない。こういった雰囲気につい飲み込まれる自分が情けなくなる。だから、こういった懐古趣味の施設を覗くときには、それ相応の覚悟が必要だ。
 夕方、西荻へ戻る。北口の喫茶店「ポット」で休憩。買い物を済ませてから帰る。
 夕食はピザ。サラダだけはつくった。