2006-03-24 古井由吉『辻』 読書日記 「草原」読了。終電を逃した主人公が駅で見かけた中年の男性。思わず憎むような視線を送ったその相手は、その後知り合い男女の仲となった四歳年上の女の、自殺した亭主であるらしかった……と書くと、なんだか昼メロみたいだな。男女関係の辻に、運命の辻が重なる。