2006-04-25 富岡多恵子『動物の葬禮|はつむかし』 読書日記 「立切れ」読了。決して大御所とは言えない老齢の、ひとりぐらしをする噺家が、近所の学生に頼まれて開いていた落語会の最後の高座を務める。それだけの話なのだが、物語のあちこちに家庭を持てない、持ちたくない男の身勝手さと悲しさが浮かび上がってくる。