わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

「美の巨人たち」猪熊弦一郎

 変わりつづけた作家。成熟から誕生へ、という逆の経路をたどることでアイデンティティを確立しようとした画家。晩期の作品は、若いころの池田満寿夫みたいな無邪気さとオリジナリティに溢れている。
 そうそう。池田満寿夫は晩年に、もう昔みたいに無邪気な線が引けなくなった、と嘆いていたという話をどこかで読んだっけ。藤原新也の作品だったかな。