わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-08-12から1日間の記事一覧

村上春樹『海辺のカフカ』

ナカタさん、猫殺しのジョニー・ウォーカーを殺害?する。 田村カフカ少年、森の中で孤独をたのしむ。

「美の巨人たち」猪熊弦一郎

変わりつづけた作家。成熟から誕生へ、という逆の経路をたどることでアイデンティティを確立しようとした画家。晩期の作品は、若いころの池田満寿夫みたいな無邪気さとオリジナリティに溢れている。 そうそう。池田満寿夫は晩年に、もう昔みたいに無邪気な線…

トイレの稲妻

八時、花子の気配で目が覚めた。枕と並行になるかたちで蒲団の外側に倒れ込んで、ビョーンと身体を反らせたかと思えば、すぐに背を丸めてゴロゴロと喉をならしている。起きて仕事をしようかと思う、いやしなければならないという焦燥感にかられかけたが、焦…