七時十分起床。雨が降るとわかっていたから、ジョギングするための早起きはしない。となると、たちまち身体はだるくなり、なかなか蒲団から抜け出せなくなる。半端な十分は、その悶絶の時間。雨音を聞きつつ、花子に何度もせかされつつ、曖昧な睡魔と曖昧に取っ組みあいつづけていた。
激しい雨。大粒の雨が一度にどさどさと降るのではなく、比較的細かなものが大量に、突風に流され横殴りになって襲いかかってくる。そんな雨だ。雨音はけたたましく鳴りつづける。いや、雨で濁流と化したコンクリ川、善福寺川の流れの音だ。昨年、水害の被害にあっているので、川の濁流を見ると気持ちがわずかに落ち着かなくなる。
十時、小石川へ。雨に服はずぶ濡れ。太ももにぴたりとズボンが張り付き、それが風に当たると冷える。
十二時、帰社/帰宅。途中、生協で牛乳と花子用の上等なカンヅメ1缶を購入する。今日は花子の誕生日だからだ。十一歳になる。猫の年齢をニンゲンに換算すると、もう四十代を過ぎているのではないだろうか。だが、まだまだ若い、という気がしてならない。たしかに加齢による体調不良や体力の衰えはある。だが、わがままをいったり遊びを強要するところは元気な若猫のまま。十一歳を単純に人間に置き換えれば、小学五年生か。新婚の年に譲り受けた猫だ。当時ぼくら夫婦が子どもをつくっていれば、あるいはできちゃった婚であったなら、もう小学校高学年の子どもがいるということになる、と今さらながら気づき、今の状況ではとても育児などできそうにないし、それ以前にまるで子どもをほしいと思わない自分に少々飽きれた。縁がないのだろう、子どもには。カミサンも子どもが苦手である。
午後は書斎で黙々と某金融会社DMや某IT企業PR誌。David Sylvianの「Gone to Earth」のインストゥルメンタル曲や、Robert FrippのSoundscapeものを聴きながら。十九時三十分、業務終了。
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- アーティスト: Robert Fripp
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夜は「イロモネア」を観て爆笑あるいは失笑する。芸人さん、みーんなこのルールに慣れてきちゃっているなあ。立川キウイさんがこれに出場したらどんなことになるのか、想像しようとしたができなかった。落語家がやることじゃないよな、これは。やってもいいんだろうけど、落語の才能とは別物。いや、キウイさんの才能が豊かだって言ってるんじゃないからね。
読書はタイミングを逃してしまった。