七時起床。週末にたっぷり寝たというのに、眠い。いや、むしろ週末にたっぷり眠るくせがついてしまったので、眠い。そう書くべきか。
ちょっと散歩に出ただけで、あとは終日書斎に籠って仕事。
西荻図書館に向かう途中の古い一戸建ての庭からミモザが鮮やかな黄色の花を満開に咲かせ、北斎の「富嶽三十六景」の波の絵(今調べた。「神奈川沖浪裏」というのだそうだ)のような迫力で道路のほうへ垂れ込んでいる。ミモザには、まず色彩に心奪われる。心奪われて思わず近寄り、小さな花の寄り集まる様子に心を打ちのめされてさらを顔を寄せ、その小さな花にも確かに花びらの形があることに、改めて驚く。花なのだから花びらがあって然り、なのだが、印象で花を捉えている限り、ディテールにはなかなか思いが至らない。