寝室は北西に面しているから、東側のリビングへ移動するか玄関から外へ出ない限り天気などわからぬし、空を仰ぐこともできない。ひとつひとつ身支度やらドウブツの世話やらをこなし、ゴミ捨てと新聞の引き上げの段階になってはじめて空模様をじっくり見ることができる。青空を眺め、太陽の位置と光の強さを確認しながら深呼吸するのが朝のたのしみであり日課だ。雨よりは晴れたほうがいい。しかし、のっぺらぼうな晴天は、見ていて気持ちがいいのは確かだが、少々つまらなくもある。空の表情を形づくるのは、太陽の光と雲との陰影。だからぼくは、空を眺めるとまず、太陽を確かめ、つぎに雲を確かめる。七時起床。
午前中は某不動産会社の会社案内。
午後から八丁堀へ。某インテリアメーカーのパンフレットの打ち合わせ。東京駅まで歩いて帰社/帰宅した。東京駅近辺は意外に空が広いことに気づく。
帰宅後も会社案内。愛用する万年筆、今日はとりわけ滑らかに動いてくれる。体調、紙質、湿度、いろんなものがよい方向に働いているのだろう。書いていて気持ちいい。