2007-04-12 小島信夫『残光』 読書日記 ひきつづきモデル問題。小説に登場する人物は、たとえモデルがいようと作者というフィルタを通して作品世界に投影されるのだからモデルと同一ということはなく、むしろ作者の自我や欲望が何らかの形で反映されるのだから、モデルよりは作者に近い存在であると言えなくもない。そういうことかな。こういう部分に、虚構がはらむ危うさがあるんだよなあ。