わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

痒い猫/痛いひと

 六時四十分、枕の横で毛繕いする花子の気配で目が覚める。もっとも、エリザベスカラーをつけた花子に毛繕いができるはずがない。毛繕いするときとおなじように体をくの字に曲げてザリザリザリと、しかし毛ではなくてエリザベスカラーの内側を、舐める。すこし顔を掻いてあげてから起きた。
 午前中は某食品メーカーへ。会社案内コンペのプレゼン。練りに練った企画とコピー、そしてそれをカッチョよくしあげてくれたデザイナーさんのアイデアを全力でぶつけた。感触は良好。プレゼンのできにも、まあ満足。話せるだけのことは、話した。ただし、プレゼンには採用の決定権を持つ役員や社長が同席していない。そこが問題。今回プレゼンを聞いてくださった担当者の皆さんの心を掴み、あとは彼らがぼくらとおなじ熱意をもってくれている、と信じるだけだ。
 デザイナーのIさんと昼食。そばを食べた。
 午後からはめずらしくフリーになったので、以前からリフレクソロジストの友人・kaoriさんから勧められていた「蔡内科皮膚科クリニック」へ。喘息と金属アレルギーの治療が目的なのだが、腰痛、頭痛、坐骨神経痛、脂肪代謝障害(要するにコレステロール値が高いってこと)満身創痍の状態を説明すると、すべてきれいに治す自信がある、と院長であるロバート・蔡先生が中国なまりの日本語で断言した。その言葉を信じて、鍼灸と悪血吸引の治療を受ける。以下、ぼくがkaoriさんに宛てた治療報告のメール。私信だけど、たいしたこと書いてないし、書いたのボクだから転載してもいいよね、kaoriさん。

ハイウエストなゴムパン(キライではない)
をはいたロバートのところに行ってきました。
患者の写真さえなければ、
香港映画のギャングのアジトみたいだ、と思いました。
ロバートは、まともな説明をほとんどしてくれませんでした。
治る、しか言いませんでした。
鍼50本打たれました。
吸引は背骨に沿って15箇所くらいやられました。
頭まで吸われました。
ロバートはぼくの血を見て
石油じゃん
って言いました。
25000円かかりました。

来週末、もう一回行きます。
以上、ご報告でした。

 鍼灸治療は、かなり太めで長い鍼を使っているようだ。刺した後に、鍼のてっぺんにモグサを載せて温灸する。治療中は、背中を、腹側を除いて背中の肉だけワイヤーで縛られてグイグイ引っ張られているような、不思議な痛みを感じた。なぜだろう。吸引治療は、皮膚に小さな鍼で無数の穴を開けてから吸引機器で悪血を吸い上げる。体脂肪が少ないぼくには、これがけっこうキツかった。治療後は、背中全面が痛んだ。今もまだ痛む。
 興味のある方、とくに皮膚の疾患に悩んでいる方は、一度相談してみるといい。ぼくとおなじように、中国なまりの日本語で、治る、と断言するはずだ。
 帰宅後はメール整理など。
 入浴後、また花子が痒がるので念入りにブラシングしてあげた。カサブタで覆われたアゴや耳の横もそっとブラシしてみたら、カサブタがゴソッと取れた。何度かやってみると、全部キレイに取れてしまった。取れそうで取れない状態がつづいていたのだろう。そりゃ痒いわけだ。