わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

だるい人(ムーンライダーズ風に)

 六時。昨日の酒がまだ少し残っているのか、鈍い頭痛がする。痛みは倦怠感となって全身を覆い尽くそうとする。それにあらがうように、布団から抜け出そうとする。寝具が持つ気怠い磁場は二日酔いの苦いような酸っぱいような気怠さと相性がよいらしく、身体はなかなか布団から脱出できない。できても、もう一度寝てしまう。気怠さが眠さを生み、ふわりと目を覚ますと、また気怠さに襲いかかられる。襲いかかれるというよりは、気怠さにすぐ協調してしまう。それでも、なんとか七時に起床。ムーンライダーズの、蛭子能収作詞の名曲「だるい人」を思い出した。

突然、足がだるくなり 道に寝た
ミミズもいないアスファルト
社長がやって来て
ラ、ラララ、ラ、ララララ

(中略)

月にでも行ってみたい
そんな気がする四十代
できれば何にもしたくない
金さえあれば四十代
ああ金が欲しい
自由が欲しい
何もしたくない

 これじゃいけない。
 八時、母から電話。父が入院したとのこと。先日、病院でガンの検査を受け、「再発ナシ」の太鼓判、うかれていた矢先である。腹を下し、40度近い熱を出したらしい。点滴を数本打ったらケロリと治ったそうだが、検査結果が出るまで入院するとのこと。心配はしていないが、やれやれ、と思う。
 十二時、霞が関で打ち合わせ。雷がなりはじめた。が、十四時ごろには鳴り止み雨も上がった。
 次の打ち合わせまで時間が空いたので、霞が関から浜松町まで歩く。
 十七時、某企業にてプレゼン。感触、決していいとは言えない。時間の関係でボツにした案がお客さんの要望に一番近かった、という皮肉じゃ状況。安易な妥協は状況を必ず悪化させる。そして、安易な妥協をせよというそそのかし。外部から誘惑のように指示されることもあれば、自身の、ほんのわずかなのかもしれぬが、怠惰さ、面倒くささの現れでもある。反省。とはいえ、再提案のチャンスをいただけた。これを活かさなければ。