わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

黄と赤/アギーッ

 九時三十分起床。晴れ。重苦しい曇り空から開放されると、外へ、緑のそばへ。水の流れの流れる場所へと出かけたくなる。というわけで、午後はカミサンと近場の井の頭公園へ。
 夏のあいだに濃く力強い緑に色づいた葉を茂らせた木々は、秋の気配に身を沈めながら少しずつ黄葉し、少しずつ落ちて、秋雨に湿った黒い地面を少しずつ覆う。その地面を照らす午後の陽射しはわずかにセピア色を帯びている。陽射しが葉を黄や赤に染めるのか、葉が黄や赤に染まるから陽射しがセピアに見えるのか。そんな、どうでもいいことに意識を向けながらぼんやり水面で遊ぶオナガガモハシビロガモキンクロハジロといった渡り鳥たちを静かに眺めていたい。そんな気分だったが、この晴れ空にひとびとが(ぼくも含めて)じっとしていられるわけもなく、この緑深く水も豊かな公園には、驚くほど多くのひとびと(と犬)が集まっている。大道芸人を見かけた。ストリートミュージシャンを見かけた。散歩する老夫婦を見かけた。ベンチに腰掛け弁当を食べるカップルを見かけた。スポーティな自転車に乗るヘルメットをかぶった男性を見かけた。ほかにも、書ききれぬほどたくさんの、思い思いのことを、おおくのひとたちが、セピア色の陽のもとで楽しんでいる。池ではスワンボートが渋滞していた。そこをカモたちが通り過ぎる。よく見ると、時折オシドリが混じっている。そんな様子をカミサンと眺めながら池のまわりを一周し、ついでに池の対岸(と言っていいのだろうか、川ではないのだが)にある弁財天と、そのそばにあった不動明王にお参りする。お不動様を祀ったお堂の裏手に、掌ほどの大きさの地蔵様が立っていたので、パチリ。

 伊勢丹、ロフトなどに寄り、買い物をしてから西荻窪へ。「とも吉」でSさん・Kaoriさん夫婦と合流し食事。詳細別項。おふたり、恵比寿で親戚と鉄板焼きを食べてきたそうだ。贅沢三昧。ステーキソース、「プリッツ大阪たこ焼き味」などをいただいた。どうもありがとう。
 ちょっとだけSさん宅に寄り、猫たちと遊ぶことに。親分ネコ(?)のギンちゃんや一番下っ端のしまごろうが、注射器(針は取ってあるけど)で水を飲むところを見せてもらった。アギーッて感じに開いた口の横からチューッと流し込む。サプリメントを飲ませるためにこうしているのだという。
 わが家の猫たちは元気。よそんちの猫と遊んで来たのに、怒らなかった。