2007-11-11 伊藤比呂美『ラニーニャ』 読書日記 「ハウス・プラント」。植物に関する日常での細かな出来事(というよりはトラブル)に、家族のトラブルや自分自身のトラブルが軽く混じり込むようなストーリー構成。物語上における擬音の使い方が巧み。音に意味が感じられてくる。そこに、対比的に語り手に取って異国語である英語の、意味のとりづらさというか、意味の理解不能性というか、そんなものが絡みついてくる。