わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

 『白暗淵』再々読、と言っておきながら、実際に手に取ったのは古井の短篇集。初期から九十年代までの短篇十編が収められている。
「先導獣の話」。通勤ラッシュについて考える、考察を軸にした短篇。例えば満員電車に整然と乗る、というのは、実は狂気ゆえに続けられることなのではないか、といった考察が、エピソード混じりで延々と。

木犀の日 (講談社文芸文庫)

木犀の日 (講談社文芸文庫)