わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

リービ英雄『天安門』

 表題作、読了。西洋人の容姿をもちながら、日本語や北京語を操る主人公の、つねに揺らぎつづけるアイデンティティが、天安門毛沢東の遺体を見ることで、さらに激しく揺さぶられる。毛沢東は遠い存在であり、あくまで揺さぶりの引き金でしかない。

天安門

天安門

星条旗の聞こえない部屋 (講談社文芸文庫)

星条旗の聞こえない部屋 (講談社文芸文庫)

越境の声

越境の声