狗塚らいてうの半生と、戦後日本の復興。進駐という名の占領、終戦という名の敗戦。言葉による歴史のごまかしへの、痛烈な批判。
そしてその後、狗塚三兄弟妹の奇妙な(精神的)連帯の抽象的な描写と拘置支所での面会が混在したような、わけのわからんシーンがつづく。なんだかもう、ほとんど現代詩である。
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