毎年催されているらしい。どうやら三鷹には能の愛好家が多いようなのだが、そのへんの事情はよくわからん。
生まれて初めて観た能は、幽玄美の世界にぼくを引き込んでくれるかと思いきや、そうでもなくて、ちょっと拍子抜け。シテ役者の高橋章氏、よく知らぬのだがかなりのご高齢らしく、面を付けた状態では(席は前から三列目だったにもかかわらず)声量不足でほとんど台詞が聞こえず、聞こえにくい古語の台詞の意味を理解するなど、能初体験のぼくにはとうてい不可能。したがってわかる台詞はワキのもののみ、これではストーリーがまったく追えず、最後までよくわからんままであった。
何度か睡魔に襲われた。あたりを見回すと、かなりの人がグースカと。