「読み解き「香偈」「四奉請」おはいりください」。両方ともまったく知らないお経。これらが表現している情景や想いに「美しさ」を読み取り、自分の言葉で慈愛に溢れた現代語訳化している。そして、こんなに美しい世界を坊主がダミ声で唸っていることにある種の違和感と美しさの両方を感じているようで、そこがまた比呂美ねーさんらしいなあ。
ぼくも「香偈」は気に入ったので引用。
願我身浄如香炉
願我心如智慧火
念念焚焼戒定香
供養十方三世仏
わたしのからだ
香炉のようにきよらかに
わたしの心
ほとけのちえの火のように
こころをこめて
身をいましめて
香をたき
いつでも どこにでも
あらわれてくださる
ほとけのために
これを

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