わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

太田記念美術館「浮世絵動物園」

 メインあるいは脇役で動物が描かれている浮世絵を集めた企画展。河童だの天狗だの猫又だの、妖怪や空想上の動物も多く展示されていた。国芳と曉斎の作品は群を抜いてよかった。動物をテーマの一つととらえ、愛情ある視線で観察しつづけていたからだろう。当時のの世相への皮肉も効いている。ほかの絵師では、広重と月岡芳年かな。広重の、窓辺から外を見つめる猫の後ろ姿を描いた作品が切なさとあどけなさの両方を感じさせる傑作で、しばらく目が離せなくなった。月岡芳年の「和漢百物語」のシリーズは、荒木飛呂彦の「ジョジョ」に通じるようなナルシシズムの気を帯びたヒロイックファンタジー性と伝奇性がいい感じにミックスされていておもしろかった。26日まで。http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H2208%20doubutsu.html

もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

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国芳妖怪百景

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河鍋暁斎 (岩波文庫)

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河鍋暁斎戯画集 (岩波文庫)

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反骨の画家 河鍋暁斎 (とんぼの本)

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もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

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保永堂版 広重東海道五拾三次

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広重と歩こう東海道五十三次 (アートセレクション)

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