わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

涙の伝染

 六時起床。雨は上がったのだろうか。寒さから身を守るために窓を締めカーテンを締めた室内は外界と断絶したつもりなどさらさらなないというのに勝手に断絶させられてしまったかのように静かで、物音は伝わらず、外も見えない。ゆっくりと窓を開けると、大量の結露が上から下へと、ゆっくりと流れ落ちていった。
 仕事が残っているのだが、午後からカミサンの個展「なまけ猫王国10」に知人が来てくれるというのでぼくも在廊することにしたため、今日は思い切って休みにした。代わりに土曜日、みっちりと働くことになる。
 午前中は掃除。十一時、カミサンと出発。雨はほとんど上がっていた。寒い。妙に湿度があるというのに冷たい空気、そして陽の光の気配すら見えない空は、遮断された部屋の外に広がっていたはずの朝の空気、朝の空と同一であるが、同一ではない。そんな、妙なことを考えながら駅へと向かった。
 アトレのレストランフロアに入っている中華料理屋でカミサンはねぎ汁そば、ぼくは担々麺を食べてから会場へ。カミサンの同業者、立体造形をメインにしている猫作家の千里さんがお友だちと来てくださっていた。しばらく話し込む。猫の話、作品の話、オオゴショになりつつある元猫作家で今は現代日本画家の町田久美さんの話、健康の話、漫画家をしている千里さんの息子さん・娘さん(三人兄妹のうち、二人が漫画家!)・ご主人の話など。ありがとうございました。
 つづいておなじく同業者、猫の立体フェルト作家のミュンコさんが来場。やはりしばらく話し込む。猫グッズ業界のなんやかんや。とにかくおもろい人だ。ありがとうございます。
 つづいて、ネットで知り合ったAさんが娘さんを連れてやって来た。初対面なのだが、しょっちゅうTwitterなどで話をしているしケータイのメルアドは顔を合わせていないのに交換していたから、他人という感じがしない。が、やはりネットの世界だけではわからない本人独特の雰囲気というものを、今日初めてつかむことができた。髪型のせいかもしれないが、伊藤比呂美ねーさんに少し似ている。比呂美ねーさんよりカッチョイイ。娘さんは腐女子なのだそうだが、キュートでとても優しい子。そして若い。飼っていた猫とのお別れの話になると、親子でポロポロと涙を流していた。カミサンも先日お別れした花子の娘・桃子の話をしてウルウルしていた。涙というのは伝染する。こっちまで目がうるんじまった。Aさん、Kちゃん、ありがとうございます。
 十七時過ぎ、帰宅。溜め込んでいたシャツのアイロンがけを済ませてからは、のんびりスゴした。明日はちょっと難易度の高そうな仕事に朝から取り組む。