わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

葛西善蔵「椎の若葉」

 iPod touchにインストールした青空文庫リーダーで、移動中に読んでいる。葛西善蔵、好きなのだが本は一冊も持っていない。
「子をつれて」などよりも文体の自由度が高い。というか、ふにゃふにゃにくだけまくっている。それでいて、ウツワの小さな男に固有な妙な頑固さや文芸へのこだわりの強さなどはしっかり感じる、奇妙な私小説。いや、大正時代の作品だから「私小説」と呼んでいいものか……。

哀しき父 椎の若葉 (講談社文芸文庫)

哀しき父 椎の若葉 (講談社文芸文庫)

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