わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

いとうせいこう編「存在しない小説(4) 「能楽堂まで」いとうせいこう 訳 仮蜜柑三吉」

「群像」7月号掲載。もう、設定がめちゃくちゃである。メタフィクションとして突き抜けすぎている(笑)。現実世界を巻き込む形で複雑にねじれた作品世界が構築されている。読み手は現実との関連性にまどわされつつテキストを読むことになる。虚構を虚構と受け取りきれずにいながらも虚構世界に埋没してしまう。まんまといとうさんの策略にはまったような。

群像 2013年 07月号 [雑誌]

群像 2013年 07月号 [雑誌]

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