わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『雨の裾』

「踏切り」。時空の混在、と書くとSFのようだが、意識や記憶の混濁が、いつしか自分を過去と未来とが、ここと別の場所とが、渾然一体となったような場所にいる感覚を生み、そのまま忘我の極致にひきずりこもうとする、そんな感覚は、多かれ少なかれ、誰でも経験しているのではないか。
 
雨の裾

雨の裾

 

  

古井由吉の作品かこちら。