2016-08-25 中上健次『熱風』 読書日記 小説 日本文学 新宿では釜割りのサブと呼ばれている、中本の血が流れる毒味男の本名が明かされる。かなりショッキングな由来。被差別部落という、この国のイヤな部分が具体的に浮かび上がってくる。 極限まで描写を削いだ疾走感のある文体。疾走感を通り越して、なにか焦っているような感じ。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/11/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 中上健次全集〈13〉 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1996/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 中上健次の作品はこちら。『岬』は特に好きな作品。