わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

中上健次『熱風』

 新宿では釜割りのサブと呼ばれている、中本の血が流れる毒味男の本名が明かされる。かなりショッキングな由来。被差別部落という、この国のイヤな部分が具体的に浮かび上がってくる。

 極限まで描写を削いだ疾走感のある文体。疾走感を通り越して、なにか焦っているような感じ。

 

 

P+D BOOKS 熱風

P+D BOOKS 熱風

 
中上健次全集〈13〉

中上健次全集〈13〉

 

 

中上健次の作品はこちら。『岬』は特に好きな作品。