わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

奥泉光『雪の階』

 千代子は知人の新聞記者と共に、中絶手術などを手掛ける仙台の産婦人科医のところへ向かう。

 知人(の知人)の死の原因究明という重い使命があるにもかかわらず、東北本線での道中はどこかマヌケで、弁当を食うといった描写の一つひとつに愛おしさすら感じる。こういう部分の積み重ねが、作品世界への感情移入を生むのかもしれない。つくづく、奥泉光は技巧派だと思う。

 

 

雪の階 (単行本)

雪の階 (単行本)

 

 

 

東京自叙伝 (集英社文庫)

東京自叙伝 (集英社文庫)

 

 

▼奥泉光の作品はこちら。『ビビビ・ビ・バップ』は面白かった。でも一番好きなのは『浪漫的な行軍の記録』かな。

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