わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-05-19から1日間の記事一覧

高橋源一郎「日本文学盛衰史 戦後文学篇」(最終回)

「群像」6月号掲載。最後に引用されたのは、古井由吉だった。古井さんは戦中生まれで時折疎開中や終戦直後の記憶を小説に取り入れたりする。しかし思想にまみれたり国の先行きを案じたり個人のアイデンティティの崩壊に危機を感じたり、ということがない。意…

勝新が斬る

勝新太郎がいる。徳川家康風の殿様衣装を着ている。ちょんまげがピピンと上に立っている。はっきりいって似合わないのだが、威圧感だけはひしひしと感じられ、殿様らしさは十分に伝わる。勝新、徳川家康役なんてやっていたのか、と意外に思いながら見ている…