わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋源一郎『さよならクリストファー・ロビン』

源一郎さんの最新刊。長編、というより連作短編かな。巻頭の表題作と、二作目の「峠のわが家」を読んだ。どちらも初出時に「新潮」で読んでいたので新鮮味はなかったが、デビュー作『さようなら、ギャングたち』に回帰したような作風に成熟した大人の視線と…

結局働く

猫に起こされるのと目覚ましが鳴るのが同時という奇跡的な状況のもとで六時起床。窓を開ける。雨が降った後の湿った空気の気配だけは感じられるが、雨音はせず、空も曇ってはいるものの明るい。目を凝らすと小雨がぱらついているのがわかる。雨足は弱まった…

『古井由吉自撰作品1』より「行隠れ」読了

古井さん初の長編、つまり初期の作品だというのに、「死者の声を聞く」という現在の作品に通じるテーマが。文体も、「杳子」に比べるとより現在に近いような。時折文体のテンションが異様に高まり、鋭く尖るのだが、暴力的だったり感情的だったりすることは…

発情の対象

六時起床。曇。 掃除を済ませ、午前中は銀行まわりと事務処理。午後はインコのぷっちゃんを連れて豪徳寺にある鳥の病院「リトルバード」http://www1.odn.ne.jp/sac/へ。月に一度の定期検診。大きな問題はなし。発情状態を指摘された。常に発情している。カラ…