わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

後者のほうで考えておこう

 連休最終日。今日ばかりは休もう。と思うと、雨だ。ただただ延々と降りつづけたり、いっそのこと台風だったりするなら、割り切れる。だが、今日の雨は何だ。ちろちろと降ったり、やんだり、たらたらと降ったり、やんだり、そんな曖昧な振りを繰り返してばかり。かと思えば、外出する予定のあった夕方からは篠突きはじめた。嫌がらせか。それとも雨を降らす龍神に愛でられているのか。後者のほうで考えておこう。龍はぼくの守り神らしいし(と、スピリチュアルな友人に言われたことがある)。
 六時起床。休みではあるが、平日の祝日は休みだろうがなんだろうが、いつもどおり起きることにしている。そうしないと、だらけるからだ。外は雨。だらけた降りの、雨。
 カミサン、午後から個展会場へ。今日が最終日。ぼくは書斎で花子をあやしたり時折麦次郎とぷちぷちの様子を見たりしながら、読書したりPalmのメンテナンスをしたり。
 十六時四十分ごろだったか、外出。このあたりから、雨足が強まった。雨がアスファルトを打つ音を聞き流しながら、高円寺に向かう。十七時過ぎ、到着。カミサンの個展会場の撤収作業が目的だが、終了は二十時。十九時までに着いていればいいので、雨の中、街をうろつく。フルカウントやシュガーケーン、FOBなどを取りそろえているジーンズ系のセレクトショップを覗いてみる。フルカウントの定番モデルを買おうかなと思っていたが、桃太郎に慣れていると、13.7オンスは軽すぎて物足りない。色味はリーバイス501XXのレプリカ系なのでちょっと浅くて折りも粗く、うーん、それはそれでいいんだろうけど、濃いのが欲しいよなあ、なんて思ったので、買うには至らず。ほか、書店で立ち読みをしたり、エキナカのベーカリー「リトルマーメイド」のイートインコーナーでシナモンロールをパクついたり。雨、少しずつ弱まる。
 十九時前に、「猫の額」に到着。テディベア作家で三匹の美猫の飼い主で一児の母であるきのこさん一家が来てくれていた。ありがとう。息子さん、大きくなっていて、けっこう話せるようにもなっていて、おまけにおむつも取れないというのに、一文字ずつならひらがなが読めるので、もう驚きの連続である。体調不良だと伺っていた猫ママさんもいらっしゃってくれた。ありがとうございます。客足が途絶えてからは、オーナーのK氏とちょっと話す。猫を使ったロック名盤のジャケットパロディのシール、知的障がい者の方が描いた猫の絵(イラストではない。これは立派な絵画作品)の絵はがきを購入する。
 二十時、個展終了。おかげさまで大盛況でした。本当にありがとうございます。
 撤収後、「猫の額」の隣りにあるネパール・インド料理店へ。パコダ、ほうれん草とチーズのカレー、マトンと豆のカレー、プレーンナン、チーズナン。この奥さん、吉祥寺にあるお気に入りのネパール料理店「ナマステカトマンズ」のラムさんととても雰囲気が似ている。ひょっとしたら知り合いかも。それとも、ネパール女性の国民性なのかな。

福井晴敏『機動戦士ガンダムUC』(1)

 今冬、アニメ化されるらしいガンダム小説。ぼくはファーストガンダム世代で、ほかの作品はゼータをちょこっと、それから「逆襲のシャア」くらいしか知らないのだが、本作は「逆襲」以降の世界を描いているらしい。
 イントロ的な部分だけ読んだ。人類が本格的にコロニーに移住しはじめる「宇宙世紀」の元年に起きた、地球連邦首相官邸のあるコロニーでのテロ事件が描かれている。なるほど、社会的・歴史的にはこんな理由で人類は宇宙に行ったのか、と納得。ファーストガンダムでも少し描かれているが、要するに階級社会なんだよなあ。
 少なくとも宇宙世紀モノのガンダムは、ひょっとしたらマルクス主義批判なのかな、と思ってしまった。地球連邦、唯物史観的に考えれば理想の社会形態となるはずなのに、腐りきっているし。ニュータイプという概念を、レヴィ=ストロース的に分析するとどうなるのだろうか、とか、フッサールハイデガー現象学的に、認識論・存在論の新たな切り口としてニュータイプを語ることもできるかも、とか、わけのわからんことをあれこれ考えてしまった。が、浅学ゆえに論を展開することは、できない。

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

 艦長の割腹以降、「橿原」には何やら剣呑な雰囲気が漂う。
 一方、現代にタイムスリップ?していたらしい根木と福金は、ネットカフェ難民の若者とともに「橿原」に戻る決心をする。

神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件

神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件

神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件

神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件

バナールな現象 (集英社文庫)

バナールな現象 (集英社文庫)

高円寺 ネパール・インドレストラン カレーマニア カリーブ

 なんだかすごい名前だが、要するにネパール系のお店。お味は満足。特に特長はないと思ったけど、ひょっとしたらほかに名物メニューがあるのかも。
 お店がちょっとうるさいかも。オーナーの息子さんだろうか、7、8歳のネパール人の子どもが、ぎゃーすかと騒ぎまくっていた。高円寺という土地柄仕方ないのだろうけど、店内が分煙されていないのもキツかった。