わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

言聞/手違/運搬

 遠足前日の子どもでもあるまいに、興奮していたのだろうか、何度も目を覚ました。しかし、起き上がるたびに気になるのは引越ではなく、花子が今どうしてるか、これだけだ。昨夜も、何度も花子をなだめた。それでも三時から六時にかけての夜鳴きはしずまらない。引越作業中、落ち着かなくなって鳴きわめいたりしなければいいが。落ち着こうね、と何度も言い聞かせた。しかし、いちばん落ち着くべきは自分である。花子はぼくの鏡なのかもしれない。
 
 七時三十分、起床。身支度、植物の世話、掃除。午前中は電話工事の予定だ。今までのアナログ回線をISDNに変更し、番号追加サービスで自宅、事務所、事務所ファクスと2回線分に3つの電話番号を持たせた。TAで鳴り分けを設定しておいたから、仕事の電話が自宅用の電話機にかかってくることはない。万全だ、と思っていたら工事で手違いがあった。キャットキックの契約先電話会社である平成電電から依頼された電話局の工事担当者(NTTの人間だ)が「ADSLの工事に来ました」と言い出すので、「ウチはADSLの依頼はしていない。ISDNの工事をお願いした」と話したところ、それでは確認してほしいとのこと。工事担当者には引き上げてもらい、平成電電に電話すると、どうやらNTTでは宅内工事はなんでもかんでもDSL工事と呼んでいるらしいこと、宅内で行う工事内容はISDNADSLもまったく同じであることが判明。つまり、工事担当者は工事依頼主の目的など知らなくても同じ処置を済ませればいいだけの話で、そこでぼくが話を蒸し返したのでおかしなことになったらしい。この事実が判明するまでに六時間も要した。さらにおかしなことがもうひとつ。わが家には、モジュラージャックがふたつある。以前ISDNを使っていたことがあるので、局内工事が終わっていて、以前の工事の形跡がもうひとつのモジュラージャックに残っていれば、ひょっとすると工事要らずで回線が使えるのではないか、と思い、ものは試しと設定済みのTAをふたつめのジャックにつないでみた。すると、あらふしぎ、ちゃんと通話できるではないか。平成電電に電話して、工事担当者には帰ってもらったが、ふたつめのモジュラーからなら開通できているので、できればこのまま使いたいと申し出てみる。異例中の異例の展開だったらしく、担当者はあたふたしていたが、最終的には今の状態で使えるのだから再工事はナシということで落ち着いた。
 
 午後から事務所へ。荷物の運び出しを立ち会ってから、徒歩で自宅へ。今度は搬入。巨大なカラーコピー・プリンター・ファックス複合機には力自慢の引越業者もたじろいでいた。力を込めるたびに、ボタボタと汗が床に落ちる。四人がかりでコピー機を運ぶ姿が、神輿担ぎに見えて何だかおかしかった。
 夕方からは、荷物の開封。花子はリビングに用意したケージで待機してもらうことに。麦次郎は和室で寝ていてもらった。二十時ごろ、ようやく書斎とアトリエが形になりはじめた。一段落、ということで食事。手軽にピザにした。

 というわけで、読書はできず。