わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

東京にツララ

 七時起床。結露がいつも以上に多い。それだけ外は冷え込んでいたということか。窓に手を当てる。水滴よりも窓そのものが冷たい。岩目模様のガラス窓が、自然にできた氷のように思えてくる。猛暑と暖冬がつづいていたが、今年は猛暑と厳冬である。厳冬がつづけば、日本から四季がなくなり二季になるのではないかと新聞が危惧していた。たしかに、秋は年々短くなっている。
 新聞を取りに行くと、となりのマンションの三階の部屋の窓上にある庇から、妙なものが地面に向かって伸びているのに気づいた。灰色に近い乳白色で、細長い逆円すい形をしている。長さは三十センチほど、太さは一番太いところで2センチといったところか。目を凝らす。正体はすぐにわかった。ツララである。おそらくどこかの窓から垂れた結露が、ここ数日の寒波にひやされつづけ、立派な牙のようになったのだろう。雪も降っていないのに、東京にツララ。四季から二季へとほんとうに日本の季節の構成が変化しているのだろうか。こんな風景がそのうちあたりまえになるのかもしれない。ツララは歓迎だが、二季はゴメン被りたい。
 仕事。某複合ビルのショッピング街PR誌、某筆記具メーカー新聞広告。すこしずつ、仕事のスタイルが変化しはじめているのを自覚している。アイデアを出すという作業においては、以前よりさらにPCに頼らなくなった。
 十七時、小石川のL社にて打ち合わせ。知っている方と顔を合わせるたびに、新年の挨拶。
 帰りがけに、筆記具メーカー新聞広告のために池袋の東武百貨店の文房具売場を視察。ショーケースに並ぶ万年筆から自分の一本を選び出すときの気持ちは……。
 夜は「爆笑問題の検索ちゃん」を観て大爆笑する。