わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

フニャンとナアン

 花子のフニャフニャ具合が激しい。身体がクネクネとやわらかく動く、という意味ではない。フニャフニャと鳴く。夜中に突然フニャフニャと鳴く。延々鳴きつづける。その鳴き方、トーンが困る。フウウン、と何かをねだるような、不満があるから聞いてほしいというような、要求があるから応じてほしいというような、今すぐしてくれないと怒るよとでもいっているような、そんな鳴き方だ。だがその欲求が何なのかは、いつもほとんどわからない。この日記を書いている今もフウン、ウウウン、フーニャン、フーニャン、と鳴いては、書斎をうろつき、廊下を彷徨い、アトリエに侵入し、玄関を徘徊している。今日は明け方にやられた。いや、明け方というよりは朝か。七時。いつもなら起床する時間である。だが日曜日、休日にはそんな時間に起きる必要はない。だが起こされた。フニャンフニャンで起こされた。いつもなら許す。だが今日は許さん。寝かせろ。それでなくてもオレは、おまえの夜中のフニャンフニャンで慢性的な寝不足なんだぞ花子よ。といくら声を荒げても、花子にはなかなか通じない。
 とここまで書いたら、今度はリビングにひとりでいる麦次郎が、ナアン、ナアアアアアンと鳴き叫びはじめた。閉めてあるリビングのドアのノブをガッチャンガッチャン音を立てて、こじ開けようとしている。なだめにいかねば。
 というわけで、十五分ほどあやしてきた。五分ほど追い掛け回し、投げ飛ばし、もみくちゃにしてやってから、しばらく放置しておいた。すぐに大人しくなったので、戻ってきた。日記を書きはじめたら、また今度は花子のフニャンだ。
 九時、ちゃんと起床。午後から池袋の「サンシャイン劇場」へ。無料券をいただいたので、映画を観に行った。夏に観損ねてしまった『逆境ナイン』である。「東急ハンズ」で爪切りを買ってから帰る。ヘンケルス
 帰宅後、爪切りを軽くためしてみる。プチン、ではない。サク、である。スゴイ。