わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

笑点を観て思う二、三の事柄

 七時起床。朝から仕事。やはり中途半端に午後からやろうなどと思うより、朝からいつもと変わらぬリズムで取り組んだ方が能率がよいようだ。
 夕方、「笑点」の円楽卒業特番を観る。円楽のスゴサより、秘蔵映像で登場した三波伸介の豪快な司会のスゴサさに改めて驚いた。子どもの頃は、「笑点」といえば三波伸介の破天荒な司会であり、歌丸小円遊のののしりあいであり、ザブトン運びの松崎真の「手を上げて横断歩道を渡りましょう」であり、こん平の「ちゃらーん」だった。いつの間にかあの番組を見なくなっていた。三波伸介はなくなり、小円遊もその前だったかあとだったかに他界し、松崎真は元ずうとるびの頭の軽そうな男に代わり、「ちゃらーん」だけが生き残った。円楽が司会になってすぐのときに番組を観た記憶がある。中学生だったのではないか。父といっしょだった。父は「円楽はつまらん。すぐにザブトンをあげすぎて甘い」と文句を言っていた。なるほどその通りだ、と納得した。その考えは今も変わらないが、それを番組側から「三波伸介とは対照的な、父のような優しさをもった司会」と紹介されると、つまらんなどと言っていた自分がはずかしくなる。だが、やはり思いは変わらない。お笑いなのだ。回答メンバーを引き立てるのを、自分が一歩引くことによってではなく、ツッコミをしまくることで実現した三波伸介のほうが一枚上手だったのではないか。そう思えてならない。そもそも、ぼくは円楽の落語があまり好きではないからそう思ってしまうのかもしれない。だが、もう円楽も落語をすることはないのだろう。数年後、歌丸の司会を見ながら円楽を懐かしむことがあるのだろうか。
 仕事をしながら「笑点」など観ていたというのに、意外に予定よりはかどった。十九時過ぎ、業務終了。夕食は今日も自分でつくった。麻婆ナス。前回の麻婆豆腐より上手にトロミをつけることができたので満足。
 母親から電話。母の日のプレゼント、届いたとの連絡。芝桜を贈ったのだが、実家には白とピンクがあったらしい。気づかなかった。だが「変わっているね」を最高の賛辞とする母のウケを狙って、珍しい紫を贈っておいたので重ならなくて済んだ。案の定、「変わってて、いいよ」と言われた。