わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

小川洋子『博士の愛した数式』

 博士との別れ。不幸の暗示。そして再会。作品全体を、運命論的な世界観が覆っている。絶対的な定理しかなく、例外はない数学の世界そのものが運命論的である。