わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

日本橋高島屋「京琳派 神坂雪佳展 宗達、光琳から雪佳へ」

 明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家兼工芸意匠家、といえばいいのかな。ぽんわかしたやわらかな線、そして緻密な観察力にもとづいた細かな筆遣いの同居。神々しさを感じるような世界ではない、どこか安心できる、子どもの無邪気な喜びがひそんだ純粋な世界。そんな、不思議な魅力に満ちていた。
 雪佳に至るまでの琳派の流れを解説するために、光悦の書、宗達の絵、尾形光琳尾形乾山の合作の皿など、貴重な作品も見れる。尾形兄弟の合作はおもしろかったなあ。一度見たいと思っていたので幸運である。