今日は群馬県民の日だ、ということはない。と思う。……いい加減、これはやめよう。
六時五十分起床。資源ゴミの回収日。溜め込んだ古雑誌やら古カタログやら古パンフレットやらを大量に出す。玄関とごみ捨て場を三回ほど往復した。下に降りるたびに、晩秋の冷えた風にさらされる。古紙が風に煽られ、束ねた角だけが小刻みに震える。資源ゴミの日は、なかなか視線が空に向かわない。つい、捨てた紙の山ばかりに目が行く。職業柄、どうしても印刷物が溜まってしまうのだが、捨てるたびに、自分は環境破壊にかかわる職業なのか、とつらい気持になってしまう。なるべく再利用できるよう、ふつうなら丸めて捨ててしまうような紙くずも回収日に出すようにすることで、自分の気持をごまかしている。手だてはこれしかないのだ。自分を納得させてみる。だが心のどこかがひっかかっている。
午前中はKeith Jarrettの「Death and the Flower」などを聴きながら某ガス会社PR誌の企画。集中している間は、もうすっかり資源ゴミのことなど忘れている。紙に向かってアイデアを書き留め、それをパソコンで清書する。この繰り返し。着想の踏み台の役目を果した紙は、新しいものであれば後日裏側を使う。いわゆる裏紙であれば、資源ゴミに出す。外部に漏らしてはまずい情報が書かれているときは、シュレッダーにかける。
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図書館のあと、ついでにその足でベーカリー「ムッシュ・ソレイユ」へ。昼食用に、田舎パテのサンドイッチ、オリーブのパン、ノアレザン、キャベツとアンチョビのパン、ゴルゾー(ゴルゴンゾーラと蜂蜜の馬蹄型パン。絶品)、バケットなど購入。帰宅後、花子に昼食を与えてから自分らも昼食。さすがにこれら全部は食べられない。バケットはほぼまるまる残した。明日の昼食に使う予定。
午後も仕事。借りてきたストラヴィンスキーと武満徹を聴きながらガス。十六時ごろ、一段落する。ひとまず仕掛かっている案件がこれですべて手離れしたことになる。空いた時間は古い資料の廃棄や返却の作業に充てた。 カミサン、風邪を引いた模様。個展直前までかなりテンションが上がっていたから、緊張の糸がほどけて、そのほころびからウィルスが侵入してきたのだろう。
夕食前に、親父お袋と電話。伯父、手術はしないとのこと。
晩ゴハンは野菜スープとオムレツで軽く。オムレツは自分で焼いた。ふわっとはしたが、トロリとはいかない。オムレツ道は深い。そして長く、険しい。