2007-08-14 大江健三郎「臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ」第4回 読了 読書日記 「新潮」07年9月号掲載。ロリコン的スキャンダルにより、主人公が脚本で参加していたコールハース映画は製作中止となる。そして、主演女優だったサクラは、幼い頃に自分が出演した「アベル・リイ映画」に隠された秘密、すなわち撮影中に米兵により性的な悪戯されていたという事実を知り、倒れてしまう。 物語がバラバラに崩れていく。そしておそらく、最終章では現代にもどって当時を主人公と映画プロデューサーでありサクラに真実を教えてしまった木守と回想するシーンで終わるんだろうなあ。そこで、何が語られるのか。