わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ウォーキングハイ

 冬期休業最終日。六時起床。いや、ウソ。八時起床。明日からは六時から六時半くらいに起きなければ、というプレッシャーから出たウソ。
 昨日の寒々としたグレイが濃く薄くと変化し、ときおり青空をのぞかせたりはするものの全体としては平坦に伸びていく空からは、想像できぬほどの快晴。気温も高い。三月下旬くらいの陽気に感じるが、天気予報はどう報じたろう。午後よりカミサンと外出。高井戸方面にある、この界隈では最も大きな神社である大宮八幡宮まで歩き、今年最後の初詣(というと、なんだかおかしな感じだが)にすることに。
 善福寺川沿いを延々と歩き、善福寺公園和田堀公園を抜けて右に折れれば大宮八幡だ。と書くとあっという間だが、川沿いのコースをたどるとわが家から6kmくらいあり、一時間半は必要になる。最後の正月休みを家族や飼っている犬と過ごす家族連ればかりが目につく中を、すっかり葉を落とした銀杏や芽を膨らませて春が来るのをじっと待つ(この陽気ではもう春だと勘違いされそうだ、と何度も思ってしまったのだが)桜、木蓮、辛夷(コブシ)や椿(これらは冬のうちに咲くけれど)などの花の蕾を眺めたり、枯れ葉の上でまったりと日向ぼっこする猫にちょっかいを出したり、堂々とそびえるヒマラヤ杉を見上げたり、川面で遊ぶカルガモオナガガモコガモセキレイなどを遊歩道から見下ろしたり、と好き勝手をしながらダラダラと歩いた。不思議とさほど疲れない。


 大宮八幡はいまだ人だかりで、参道には先日の井草八幡とおなじくらいの規模で屋台が出ている。井草八幡は頼朝ゆかりの神社だが、ここは白雲に吉兆を見た頼義がゆかりらしい。一年の安全と充実を祈願し、お神酒をいただき、ペットの安全お守りと勝運お守りのふたつをいただき、屋台で売っていたベビーカステラを食べながら帰った。往復に要した時間、およそ三時間。帰宅後は、足に疲れがどっと出た。カミサン、歩いているときに「ウォーキングハイってあるのかな」と言っていたが、まさに今日はウォーキングハイ状態だったのではないか。延々と歩き続けると、あたりを眺めていることよりも、歩くこと自体が楽しくて仕方なくなる。そうなると、疲れを忘れてしまう。