わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

松浦寿輝『半島』

 二章目「五極の王」読了。旅館の大浴場から海岸での、パフォーマーたちとの淫靡な体験(の幻想)へ。そして、パフォーマンスをしていたメンバーのひとりに、戸山の娘がいた、というオチ。そして迫村は中国人女性、樹芬(シューフェン)の家に転がり込むことになる。
 幻想が現実味を帯び、現実が意外性を増していく。そういう構造なのかな。

半島 (文春文庫)

半島 (文春文庫)