「群像」1月号掲載(今日、2月号が発売されてるけどね)。「文学の触覚」というテーマで、現代アートの作家と小説家や詩人のコラボレーションが展開されているが、本作はその1企画として書かれている(のではないのかもしれないけれど。結果的にコラボの材料として提供されただけかも)。
タイトルどおり、粉吹雪のごとくとっちらかった、まとまりのない内容。どこに焦点を合わせて読めばいいのかがわからなくなる。ただ、「男女を結ぶ感情は、じつはとてもとっ散らかっていて、リクツでは理解不能なのだ」という真理(なのかな)だけは一貫している。
朝日新聞の書評で加藤典洋は絶賛していたが、ぼくはうまく焦点を合わせて読むことができなかったせいか、傑作とは思えなかった。うーん。再読すべきか。