表題作、読了。中年男女四人の乱交じみたシーンの描写で物語は終わる。交わるという行為に、死のイメージがまとわりつく。そして、その死のイメージが逆説的に壮年の生を浮き立たせ、その価値を証明しているようにも読める。本作は、半分以上生きてしまった世代の悲しい賛歌、なのかもしれない。
- 作者: 小池昌代
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
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表題作、読了。中年男女四人の乱交じみたシーンの描写で物語は終わる。交わるという行為に、死のイメージがまとわりつく。そして、その死のイメージが逆説的に壮年の生を浮き立たせ、その価値を証明しているようにも読める。本作は、半分以上生きてしまった世代の悲しい賛歌、なのかもしれない。