わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

北西と東/諏方の狛犬

 目覚めた瞬間の部屋は暗い。北西側にあるのだから朝日が当たらないのは仕方ないのだが、晴れているのか曇っているのかを起きてすぐに確認できないのは、空を眺めるのが好きな身としてはつまらない。だが、東側にあるリビングに移動しカーテンを開けた瞬間視界に飛び込む朝日が異様なほど鮮烈に感じられる。今朝もそれを期待していたのだが、あいにくの曇り空。うっすら黄色く朝日を透かした雲が、向かいの一戸建ての屋根の向こうにぼんやりと広がるだけだ。六時三十分起床。
 仕事。余裕があったので事務処理をしておこうと溜め込んでいた伝票の整理をはじめるが、なぜここまで溜めた、というほどの量にわれながら尻込みした。朝からかかり、午後になっても終わらない。
 十六時、西日暮里へ。某印刷会社にて新規案件の打ち合わせ。予定より早く終わってしまったので、夕暮れ時の(とはいえ、平坦な曇り空に夕焼けもクソもあったものではないのだが)西日暮里(この言葉には夕焼けのイメージがたっぷりと込められているような気がするのだが……)をぶらついてみることに。駅から比較的近くに諏方神社があるということなので行ってみる。諏方すなわち諏訪だから、祭神建御名方神。鎌倉時代につくられたらしいがごく普通の神社にしか見えない。幾度も改修改築を重ねているのだろう。狛犬の造形、技巧が稚拙かつバランスが悪くて妙にあどけなく、神々しさのかけらもない。失礼、と思いつつも苦笑してしまう。それでもこれは神の使い。そう思いながら、しばらく眺めた。
 十八時、帰社/帰宅。引き続き事務処理。二十時を過ぎて、ようやく終了。