わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

番外編・伊藤比呂美朗読会「詩人の肉聲とコトバとを聴く La Voix des poetes(詩人の聲)」

 天童大人氏プロデュースによる朗読会。今回は「古事記」のスセリビメのジェラシーソングで幕開け。『わたしはあんじゅひめ子である』『のろとさにわ』『コヨーテ・ソング』などからたっぷり一時間、楽しそうに読みまくってくれた。
 テーマは「愛」だとおっしゃっていたが、伊藤比呂美は基本的に「愛」という言葉を信用していない。したがって「愛」はより肉感的な形で表現されることになる。肉体による愛の代弁というか、セックスによる愛の証明というか、孕み生むことによる愛の具現化というか。今回はエロで来るだろうなあ、と予想していたら「愛」と言われたので拍子抜けたが、肉声による肉感的な愛の詩の朗読は、エロとは違う次元での奇妙な力強さと、肉のまじわりではなく言葉として語られることによるねじくれた魅力に満ちていた。
 余談ですが、ねーさん前回よりお肌の色がツヤツヤしていたような。エステでも行かれましたか?

コヨーテ・ソング

コヨーテ・ソング

のろとさにわ

のろとさにわ

漫画がはじまる

漫画がはじまる