わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

桃色

 五時五十分起床。雲は厚く、蝉の声は遠い。早朝から、いや早朝のうちにというべきか、川沿いをジョギングする人を多く見かける。
 今日は外出もせず、某IT企業PR誌に終始。おなじことをただひたすらに掘り下げてゆくという作業はかなりの集中力と持続力を要する。時折、傍らでフニャンと鳴く花子をかまう程度でろくに気晴らしもせず黙々と資料を読み、メモを取り、そして言葉に置き換えつづけていると、他人の体で仕事をしているような気分になる。これはいかん、と十九時過ぎに作業を切り上げ、陽が落ち涼みはじめた西荻の街を散歩する。サルスベリが咲きはじめていた。夕闇に包まれた庭先で、たいした明かりもないのに輝く桃色の花々。