貧乏(というより貧困、収入による自然発生的かつ理不尽な階級差別)と非行という環境の中で、コンプレックスに支えられた奇妙な、でもとても強く共感できる女の子同士の友情を描いた傑作。業田良家の『自虐の詩』に通じるところがある。というか、おんなじ。ただ、叙情的な畳み込みがサイバラのほうが数段うまい。どっちも大好きな作品だが(というのは、自分の幼少時はホントにこれらの作品とおなじようなことが身の回りでフツーに起きていて、自分の家庭もまた作品世界ほどではなかったが、決して裕福とは言えなかったから)。
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