「志願」。流されて結婚してしまった女(語り手の姉)が、かねてからの夢であった修道女になるべく離婚してしまう。見放された元夫のなさけない孤独感。それを救うのが、語り手との友情。
この作品集で描かれているのは、さまざまなかたちの孤独。晩期にこんなことばかり考えていたとは悲しい限りだが、最後の作品「志願」が友情を確かめあうシーンで終わるのが、作品中においても作品自体としても、救いになっているような。
- 作者: 小川国夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/30
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