第五章「葉月-- へいけいのこころえ 暑い」。へいけいとは、閉経。更年期そのものですな。ただし、内容は閉経そのものではなく、閉経と同時期に加速する、加齢による容姿の衰え。「へいけいのこころえ」というよりは「ようかいのこころえ」ですな。妖怪。比呂美ねーさん、化粧を塗ったくったおばさんのことを妖怪呼ばわり。すなわち自分を妖怪呼ばわり。
アンチエイジングだのなんだのというが、加齢は最終的には受け入れるしかない、ってことかな。この、受容の果てに、実は死がある。「へいけいのこころえ」は、「しのこころえ」でもあるのかもしれない。
ところで。この章の前半ちょいと読みすすめたあたりに「伊藤しろみはばばぁだ」と書いたサイトが出てくるが、そのサイトの元ネタ、何を隠そうココです。でもさあ、ばばぁだなんて書いてないから。
- 作者: 伊藤比呂美
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/09/20
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
- 作者: 石牟礼道子,伊藤比呂美
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
- 作者: 伊藤比呂美
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (14件) を見る