「白い蚊帳」。主人公の入院と、頸椎手術。おそらくはご本人の実体験がもとになっている。以後、このエピソードは形をすこしずつ変えながら、古井作品にしょっちゅう登場することになる。白い蚊帳とは、手術後、首を装具で固められベッドで仰向きを強制させられた状態で見た幻影のようなもの。ここではじめて主人公は、亡き友奈倉の幽霊を見る。

- 作者: 古井由吉
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- メディア: 単行本
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- 作者: 古井由吉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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- 作者: 古井由吉
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