わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

松浦寿輝『花腐し』

 芥川賞受賞の表題作、と受賞後第一作「ひたひたと」の二編を収録。「ひたひたと」を読んだ。うーん、子ども、青年、中年という年代の異なる、しかし同一人物かもしれぬ三人(の影)が、入れ違いながら、おなじ場所を生き、おなじ場所をさまよう。とても実験的で、現代詩的、と言ってしまえばそれまでなんだけど、そうとしか評せない作品。よくわかんなかったな。おもしろいんだけど。

半島 (文春文庫)

半島 (文春文庫)

花腐し (講談社文庫)

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もののたはむれ (文春文庫)

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